
破砕生チップ
法面工事の緑化基盤材に建設工事で発生する伐根材等を破砕した生チップを使用します。
生チップを吹付材料に利用する場合微生物が増殖し、その菌体成分を合成するために分解されて出てくる窒素のほとんどと、さらに不足する分を土壌中に含まれる窒素までを菌体内に取り込んでしまうため、播種植物が窒素を吸収できなくなって窒素欠乏症状(窒素飢餓)を起こすとされています。
しかし、エコリサイクル緑化工法は汚泥発酵肥料を大量に混合するので家畜ふん堆肥などと同様に、養分濃度が高く、炭素率 (C/N比)を低く抑えることができるので、窒素飢餓の危険性が少なくなります。
炭素率の低い牛糞などは、炭素を分解するのに必要な窒素を十分含まれているので、炭素が減少するのに合わせて窒素も減少しており、窒素分を土壌中に放出します。
炭素率の高い木材は、炭素が減少するにつれて、窒素が増加します。これは、木材を分解するのに足りない窒素分を周囲から微生物が取り込んでいるのために起こります。これが窒素欠乏症(窒素飢餓)と言われる現象です。
| 代表的な有機物の土壌中分解仮定 | チップ材のCN比の推移 | |
|---|---|---|
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| 注) |
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汚泥発酵肥料
汚泥発酵肥料とは県内の市町村から廃棄されるし尿汚泥や民間の食品工場から廃棄される汚泥(産業廃棄物及び事業系一般廃棄物)などの有機質汚泥を発酵・乾燥させた栄養豊富な肥料です。
生チップを使用した緑化工法では窒素飢餓(窒素欠乏症)が一番の問題となるが、栄養豊富な汚泥発酵肥料を大量に混合することで、成育障害を軽減できます。(破砕チップ 7: 汚泥発酵肥料 3 )
ガスや発熱は吹付した厚さが3~5cm程度では発生しない。一般に破砕したチップを2m以上積み上げるとガスや熱が発生し、嫌気性菌が増殖します。
その他の阻害成分の影響は初期に多少は受けますが、汚泥発酵肥料の豊富な養分により旺盛な発芽・生育を示しています。
グリーンパイオニアでは法面用の生チップと汚泥発酵肥料を混ぜ合わせ緑化基盤材として活用する、地域資源循環型のリサイクル緑化工法を行っております。汚泥発酵肥料には岩手県再生資源利用認定品である「みのりのパートナー」を使用しております。汚泥発酵肥料のフローはこちらからご覧ください>>
【汚泥発酵肥料の成分表】 ※試験報告平成22年8月6日
| 分析項目 | 含有を許される 有害物質の最大量 |
結果 | 分析方法 |
|---|---|---|---|
| 含水率 | - | 38.0% | 肥料分析法 |
| 水素イオン濃度(pH) | - | 6.9(26℃)PH | 肥料分析法 |
| 窒素全量 | - | 2.12% | 肥料分析法 |
| リン酸全量(P2O5) | - | 5.93% | 肥料分析法 |
| 加里(K2O) | - | 2.09% | 肥料分析法 |
| 銅全量 | - | 300mg/kg | 肥料分析法 |
| C/N比 | - | 8.00% | 肥料分析法 |
| カドミウム | 0.0005% | 0.00018% | 肥料分析法 |
| 鉛 | 0.1% | 0.0013% | 肥料分析法 |
| クロム | 0.05% | 0.004% | 肥料分析法 |
| ヒ素 | 0.005% | 0.0008% | 肥料分析法 |
| 水銀 | 0.0002% | 0.00004% | 肥料分析法 |
| ニッケル | 0.03% | 0.0046% | 肥料分析法 |
※備考
・上記結果は現物中の濃度です。
・肥料成分法-昭和63年版
・成分分析は任意で年2回以上行っています。